今回は【だって望まれない番ですから】
全話ネタバレ・感想をご紹介していきます。
竜族の第三王子から番として迎え入れられた、
人族のアデリエーヌ。
しかし、竜族のアデリエーヌへの対応は、
いいものではありませんでした。
孤独の中、伴侶である第三王子にもなぜか
拒絶される始末。
さらに、「いっそ殺してしまいたいぐらいだ!」
と第三王子が言っているのを聞いてしまい………。
ネタバレを読んだあとはぜひ、
コミックスも読んでみてくださいね!
だって望まれない番ですから
原作 :一ノ瀬七喜
作画 :燦々サンゴ
出版社 :KADOKAWA
雑誌 :FLOS COMIC
ジャンル:少女マンガ
登場人物
●アデリエーヌ
…人族であり、元伯爵令嬢。
竜族の国・ドラグランドの第三王子の元へ
嫁ぐが、まったく愛してもらえない。
●第三王子殿下
…ドラグランド王家の第三王子。
名前は不明。番を欲しておらず、
アデリエーヌに対し、冷たい対応をする。
●王太子殿下
…ドラグランド王家の第一王子。
第三王子殿下の兄。
アデリエーヌに優しい。
2人の結婚を決めた人物。
●クレッシド
…竜族であり、紅蓮の騎士団に属している。
アデリエーヌの友だち。
●ルチア
…竜族であり、紅蓮の騎士団に属している。
アデリエーヌの友だち。![]()
それでは【だって望まれない番ですから】
全話ネタバレ・感想をご紹介していきます。
【だって望まれない番ですから】
全話ネタバレ・感想
1〜5話
1話
1話は無料配信中!
2話
2話も無料配信中!
3話
これは、アデリエーヌがみた夢。
アデリエーヌは、
第三王子と一緒に海に来ていました。
2人は、仲良く会話をしています。
アデリエーヌねぇ、やっぱり名前は教えてくれないの?
悲しげな顔をしながら言うアデリエーヌ。
彼女は、第三王子の名前を知りません。



あなたを呼べなかったら……庭にヘビが出たときどうすればいいのよ。
アデリエーヌが言うと、



アデリエーヌには許嫁がいるだろう。
と、彼は返してきました。
しかしアデリエーヌは、アッシュとの結婚を
嬉しく思っていない様子。
アデリエーヌは辛そうな顔をしながら、



もうすぐアッシュとの婚約が正式に決まるの。
と言い、彼に抱きついて………。
感想
前回とはガラッと変わり、何のシーンか戸惑いましたが、おそらく何百年も前の前世の記憶なのではないでしょうか。2人は昔、仲がよかったのか……?謎が多いですね!
4話
2日前に倒れ、ようやく目がさめたアデリエーヌ。
隣には、王太子殿下がいました。
王太子殿下は、



聞いてしまったのだろう? いくら頭に血が上っていたからといって、あんな所でする話ではなかった。
と言います。
それに対し、



王太子殿下が謝られるようなことではありません。私が立ち聞きなど品のないことを………。
と泣きながら言うアデリエーヌ。
王太子殿下は、



あなたの悲しみは私の罪だ。怒りも悲しみもすべて私にぶつけてくれればいい。
と優しく寄り添ってくれるのでした。
数日後。
アデリエーヌは今後一切、第三王子の許可なく
外に出ることは禁じられてしまいます。
実質、監禁状態になってしまったアデリエーヌ。
日に日に、体も精神も悪くなっていきました。
そんなある日、
侍女からいつものようにお茶を出されます。



今日のお茶は、なかなか手に入らない希少な茶葉を混ぜた特別製だそうです。
そう言い、お茶を入れる侍女。
彼女が部屋から出ていき、
アデリエーヌがお茶を飲んでいると、
頭がズキズキと痛くなってきたのです。
アデリエーヌはいつもの体調不良だと思いますが、
吐血までしてしまいます。
さらにどんどん苦しくなり、
しまいには意識を失ってしまい………。
感想
まさか何者かにアデリエーヌが毒殺されてしまうとは………!犯人は一体誰なのでしょう? 第三王子が彼女を監禁状態にしたのには何か理由がありそうですけどね!
5話
ここは、バルデガッサ王国の街・ガルダイル。
アデリエーヌは、
パン屋の女主人として生まれ変わっていました。
ドラグランド王国第三王子の番候補の招待状を受け取ったアデリエーヌは、また彼に殺されるのではないかと思い、街から出ようと試みます。
しかし、晩餐会終了までは出入りの申請をしても、外に出られないとのこと。
なんとかして外に出たいアデリエーヌは、人気の
ない林に行き、抜け穴を探すことにしました。
林をウロウロしていると、ぞくっと鳥肌が立ち、
なぜか異様な空気に包まれます。



おや、こんなところに人がいるなんて。
そう言いながら、1人の男性がやってきたのです。
アデリエーヌに、
どこからやってきたのかなど質問をする男性。



名前は?
と聞かれ、



アデリエーヌ・ファーレと申します。
とアデリエーヌが答えました。
すると、



皮肉なものだな。
と彼はボソッと呟き………。
感想
アデリエーヌに話しかけてきた謎の男性……正体がすごく気になりますね。「この男は失敗だったかな。」と呟いていますが、この男とは第三王子のことなのでしょうか?
6〜10話
6話
どうやって外に出て、この先どう生きていくのか
考えるアデリエーヌ。
そんな中、街の住民であるカーリーから
あることを聞きます。
それは、竜族が人族の番を迎え入れるのは、
これで5度目だということ。
何百年も前から続いている伝承なのでした。
それを知り、



これまでの婚姻について詳しく知れたら、逃げる足がかりになるかもしれない。
と思うアデリエーヌ。
さっそく図書館に行き、
竜族の歴史について調べてます。
長い時間をかけ、
ようやく1冊の本を見つけました。
文字は読めないものの、そこに描かれていたのは、竜に食べられる番や、毒殺されてしまう番。
恐ろしい絵を見てアデリエーヌが怖がっていると、
またあのイヤな気配を感じます。
頭が重くなり、苦しんでいると、



竜族のことを調べているのかい?
とあの男性がまた現れ……。
感想
後半に出てきたアデリエーヌに好意を寄せているゼファがカッコよかったです。そして、ラストシーンは衝撃でしたね。王太子の悪役じみた表情……彼は敵なのかもしれません。
7話
思い出がつまった家を出て行くことに、
名残惜しさを感じるアデリエーヌ。
感傷に浸っていると、
店の常連であるレヴィがやってきました。
食事をしながら話していると、
レヴィの腕がアデリエーヌのバッグに当たり、
中身が出てしまいます。
その中には招待状も。
アデリエーヌはとっさに招待状を隠し、



ウソみたいでしょ。人族なのに番候補だなんて笑っちゃう………。
と笑ってごまかしました。
それに対し、



番は種族も身分も関係ないそうですよ。
と言うレヴィ。
しかし、前世の記憶があるアデリエーヌは、



そんなのウソ!竜族は私たち人族なんて底辺だって見下してる!!あの人は私のことを絶対に受け入れたりしない!!
と叫びます。
そのことばを聞き、
なぜかレヴィの表情がこわばったのです。
すぐに表情を元に戻し、ニコッと笑うレヴィ。
アデリエーヌの招待状を触ろうとすると、バチッと電気が走ったように弾かれてしまい………。
感想
ただの店の常連だと思っていたレヴィですが、何か秘密を握っていそうですね!なぜ招待状に弾かれたのか、どうしてアデリエーヌが第三王子のことを言った時、反応したのか気になります。
8話(Aパート)
番候補だと住民に広まってしまった
アデリエーヌ。
毎日のように店に人が押しかけ、
騒ぎが起きる始末です。
徐々に客足は減っていき、
レヴィも店に顔を出さなくなっていました。
そんな中、
アデリエーヌはある人物の元へ向かいます。
向かったのは、錬金術師・デマリーの家。
彼女はアデリエーヌの後見人であり、
家族のような存在です。
アデリエーヌはデマリーに、
招待状を見せました。
デマリーはあの招待状を見て、
気味が悪いと感じます。
その理由は、誰かが招待状に呪いを無理やり
ねじ込んでいたから。



軽く覗いてみましょう。
そう言い、デマリーは錬金術で招待状の
正体を探ります。
錬金術が終わると、



招待状に組み込まれていたのは捜索の呪い。それから魂の遡りと特定。
とデマリーは言いました。
この呪いは、第三王子の番の魂を
探す出すためのもの。
デマリーは、



───アデル、あなた第三王子の番なのでしょう?
と核心をつき………。
8話(Bパート)
前世の記憶を1つずつ確認する
アデリエーヌとデマリー。
まず、アデリエーヌがなぜ竜族に歓迎されて
いなかったのか考えます。
それは、人族が階層社会の最下層にいるからではなく、何百年も前に起こった戦争のせいで、竜族が人族に対して恨みを持っていたからなのではないかとデマリーは考察。
さらにデマリーは、竜族に対して過去の人族の番が起こしてきた罪を話しました。
そんなことがあったなら、なぜ最初から自身を監禁しなかったのかと考えるアデリエーヌ。



私も罪を犯してきたのかも。私が殺される理由があったとしたら…。
と、アデリエーヌは思います。
しかし、彼女の罪人説は可能性の1つ。
アデリエーヌが、ドラグランド王国で
孤立していた状態で悪事を働くことは不可能です。



あなたの仮説はあなたに絶大な権力があり、手足となる第三者がいないと成り立ちません。
と言うデマリー。
デマリーは、誰がどんな理由でこの呪いを
かけたのか、調べてみることにして………。
9話
デマリーの家を出たアデリエーヌ。
家に帰ろうとする途中で、1人の男に絡まれます。



あんたがアデリエーヌ・ファーレか。
と言い、アデリエーヌを攫おうとしてきたのです。
アデリエーヌが必死に抵抗していると、



彼女を離してください。
とレヴィが助けてくれました。
近くの帽子屋にかくまるよう、
アデリエーヌに言うレヴィ。
数分後、男を警備隊に引き渡し、
レヴィも帽子屋にやってきます。
彼が来てくれたことに安心し、
一気に気が抜けるアデリエーヌ。



立てますか? 一緒に帰りましょう。
とレヴィは言い、手を差し伸べました。
その姿を見て、
アデリエーヌは彼のことを思い出します。
それは、あのとき夢でみた、第三王子の姿
なのでした。
その後。
家に帰るのは危険だということになり、レヴィの
紹介で騎士団の施設に泊まることになります。
副団長でアデリエーヌに恋心を寄せているゼファは、アデリエーヌを優しく気遣ってくれました。
食事をしながらアデリエーヌを口説き、
場をなごますゼファ。
するといきなり、



アデリエーヌ、『番』に生まれ変わるのはどんな気分だ?
と言ってきたのです。
その瞬間、アデリエーヌは頭が痛くなり、
異様な空気に襲われます。



……あなた………誰なの。
ゼファは苦しむアデリエーヌに触れながら、



忘れていたなんて薄情な子だ。虚弱な君のために、希少な茶葉を手に入れてやったのに。
と衝撃のことばを口にして………。
10話
ベッドで目を覚ましたアデリエーヌ。
何かイヤな夢を見たような気がしますが、
思い出せません。
ゼファと一緒に朝食を食べようと、
グラスに手を伸ばします。
すると、昨日の記憶が蘇ったのです。



夢じゃない。あれはゼファさんじゃなかった。
と思うアデリエーヌ。
あれは誰だったのか考えていると、
ゼファに話しかけられ、ハッと我に返るのでした。
その後。
アデリエーヌは、しばらく施設で身を隠すことになったため、そのことをデマリーに伝えにいきます。
昨日起こった出来事をデマリーに話すと、それは 「精神の乗っ取り」 だと彼女は言いました。
招待状に呪いをかけた者と同一人物だと
デマリーは推測。
高位の魔導士は、対象の精神を乗っ取って、
自分の身体同然に動かすことができるのです。
すると突然、アデリエーヌの耳もとで何かが
聞こえ、彼女の表情が一変します。
様子のおかしいアデリエーヌに
デマリーが声をかけると、



あのひとはこわい。
と、いきなり人が変わったように
彼女は言いました。



あなたは………誰ですか。
と彼女に聞くデマリー。



アデリエーヌ・リュシー。
とアデリエーヌは答え………。
11〜15話
11話
ゼファと一緒に、ルールディストにある
王立図書館にやってきたアデリエーヌ。
そこで迎えてくれたのは、竜族の研究を
しているリリニ族のペイドでした。
ペイドはアデリエーヌたちに、
竜族について知っていることを教えてくれます。
まず、第三王子の番は病死ではなく、
第三王子に毒を盛られて死んだ
という話があること。
そして、そのようなことを行った理由は、
「恋人を奪われた第三王子の復讐ではないか」
とペイドは言いました。
さらに、王太子殿下と第三王子の番は
恋愛関係にあったという説があるのです。
いろいろと話を聞き、
前世の自分がよくわからなくなるアデリエーヌ。
その後、2人はペイドと別れます。
図書館を去っていく2人を見送るペイド。



あーあ。僕は変な顔していませんでしたかねぇ。
と誰かに話していました。



ほらぁ、あなた様のためとはいえ、あんな話したでしょ。心が苦しくなって、何度息が詰まりかけたか。
ペイドと話すのは、
アデリエーヌが林で会ったあの男性。
ペイドは彼の命令で、ウソの情報を
アデリエーヌたちに話していて………。
12話
図書館を出たアデリエーヌとゼファ。
落ち込んでいるアデリエーヌを少しでも元気づけようと、ゼファは馴染みのある店に連れて行きます。
そこで美味しい料理を食べ、
彼の優しさに心温まるアデリエーヌ。



ちょっと顔を洗ってきます。
と言い、席を立ちました。
洗面所に行くと、手を洗うための水が
なくなっていることに気づきます。
汲んでこようと思い、裏口から外に出ると、
市場が目の前にありました。
興味本位で市場を覗いてみると、
すぐ近くにクレッシドの姿があって………。
13話
クレッシドを捜すため、ルールディストに
もう少し留まりたいとお願いするアデリエーヌ。
しかし、ゼファはそれを却下します。
理由は、周辺に盗賊が出ていると報告が
あったからでした。
ルールディストに滞在するのは危険なため、ゼファはアデリエーヌを連れて王城に帰ろうとします。
馬に乗り、森を抜けようとするアデリエーヌたち。
森はやけに静かで、空には鳥人が飛んでいました。
一気に駆け抜けますが、目の前にオーク
(人間のような見た目のモンスター)
が次々と現れ、行く手を阻まれる一行。
オークに囲まれ、逃げ道がなくなってしまいます。
持っていた武器を振り回してきたオークたち。
絶体絶命だと思ったアデリエーヌの前に
現れたのはクレッシドで………。
14話(Aパート)



クレッシド……私のこと覚えてる?
ドキドキしながらクレッシドを見つめる
アデリエーヌ。
しかし、先を急いでいるゼファは彼に
感謝を述べ、すぐに馬を走らせました。
森を進むと、何者かに殺された盗賊団が
山のように積み上がっているのを発見。
何がどうなっているのかわからないゼファは、
馬から降ります。
すると、その一瞬の隙を利用して、
鳥人がアデリエーヌを攫ってしまったのです。
鳥人の大きい爪により、
ガッチリと身体を掴まれたアデリエーヌ。



この高さじゃ助からない……もうダメ………。
半ば諦めていると、



アデリエーヌ!!!
と何者かが叫び、鳥人に矢を放ってきました。
その矢は、見事に鳥人に命中。
アデリエーヌは空から落とされてしまいます。
一直線に落ちる中、誰かがアデリエーヌの身体を
受け止めてくれたのです。
彼女がそっと目を開けると、
そこにいたのはなんと、第三王子で………。
14話(Bパート)
アデリエーヌの護衛をするため、
王城にやってきたクレッシド。
アデリエーヌはクレッシドと話をしようと
しますが、なぜか彼は避けてきます。
あからさまな態度にシュン…とするアデリエーヌ。
するとクレッシドは、



…喉が乾いたな。お茶入れてくれない?
と言ってきました。
前世ではよくクレッシドにお茶を入れてあげていたアデリエーヌは、彼が好きな茶葉を選びます。



どうぞ。
と言い、クレッシドにお茶を渡すと、



……うん、美味い。ずっとこれが飲みたかった。
と懐かしい表情をしてきて………。
15話
250年前、バルベール侯爵邸。
クレッシドは、あの日のアデリエーヌに
対する態度を気にしていました。
悩みに悩んだ末、クレッシドは彼女に
謝りに行くことに。
しかし、アデリエーヌの部屋の前に行くと、
殿下の側近たちが騒いでいたのです。
クレッシドが部屋を開けると、呆然と立ち尽くす第三王子と、床に溢れた血が目に入ってきます。
そして、ベッドには
胸から血を流すアデリエーヌの姿が。
クレッシドが彼女に必死に声をかけていると、



弟よ。アデリエーヌが死んでしまったなんて……残念だよ。
と言いながら、王太子殿下が部屋に
入ってきました。
殿下が弟を抱きしめる中、
ブルブルと身体を震わせる女性がいたのです。
彼女は、アデリエーヌによく嫌がらせを
していた専属侍女。
彼女は土下座をし、



申し訳ございません!番様が自害するのを止められませんでした…!!
と言ってきて………。
16〜20話
16話



……言いにくいけど、アデルの亡骸のことだ。
アデルが死んだ時のことを話すクレッシド。
彼曰く、アデルの亡骸は、彼女の家族が求めれば自国の領地に、そうでなければ竜族のしきたり通り、湖に葬られるはずでした。
しかし、なぜか第三王子がどちらも拒否。
王家の霊廟の使用を希望しました。
これは、他国の令嬢の扱いとしては
特例中の特例であり、王太子殿下は反対。
竜王陛下(第三王子の父)は番を失った第三王子を哀れたのか、特例として王族専用の霊廟に葬ることを許します。
そして、許可を得た第三王子は、
1人で棺を霊廟に移しました。
気になるのはその後のこと。
アデルの棺を移し終えた第三王子は、
行き先も告げず突然消息絶ったのです。
さらに、次に城に戻ってきた時には、
左目と左腕を失っていて………。
17話
第三王子に直接会うことをクレッシドに
打診されたアデリエーヌ。
しかし、アデリエーヌの記憶にある第三王子は、
冷たい目をし、自身を拒絶する姿だけです。
そんな彼に直接会うことは怖くてできず、
少し考えてみることにしたのでした。
王城を散歩していると、使用人から
「お客様が見えた」と声をかけられます。
やってきたのはレヴィ。
最初はニコニコしていましたが、
だんだんと表情が暗くなってきました。
アデリエーヌは場を和ませようと、
この間森で鳥人に捕まった話をします。



高いところまで持ち上げられたんですけど、その瞬間、誰かが私の名前を呼んだんです。あれはレヴィさん──ですよね?
と言うアデリエーヌ。
するとレヴィは、



あれはオレではありません。オレじゃないんです。
と返してきました。
なんだかいつもと様子が違うレヴィ。
彼は、明るい雰囲気の時と暗い雰囲気の時がある
ことに、アデリエーヌは薄々気づいていたのです。



やっぱりおかしい。これじゃまるでレヴィさんが2人いるみたい。
とアデリエーヌは危機を感じ………。
18話
デマリーが持っている過去視の術により、
過去の時間に戻ることになったアデリエーヌ。
戻った年代は、《アデリエーヌ》が
小さい頃でした。
目の前にいるのは、自国の城の庭で
歌を歌う《アデリエーヌ》。
なんとそこに、第三王子が現れたのです。
第三王子は、とても優しい眼差しで
《アデリエーヌ》に話しかけます。
その姿は、あの冷酷な第三王子からは想像も
できないほどで、遠くから見ている
アデリエーヌは呆然と立ち尽くすだけ。



これは本当に私の記憶なの?どうして私は何も覚えていないの?
そう思っていると、意識が遠のき、
また別の年代へ行きます。
次は、《アデリエーヌ》が成人する手前の頃。
この頃は、アッシュ兄様との結婚を控えており、
勉強漬けで毎日うんざりしていました。
彼の名前はアッシュ・ルーブ。
《アデリエーヌ》の幼なじみであり、
大好きな許嫁でした。



僕はアデルが好きだよ。大好きだ。
そう言い、庭で《アデリエーヌ》を
抱きしめるアッシュ。
すると、草木の影から
2人を睨みつける第三王子の姿があって………。
19話
過去に戻ったことでわかったことは、
第三王子は《アデリエーヌ》の
大切な秘密の友だちだったこと。
アッシュという許嫁がいましたが、
名前の知らない彼が自身の元に
やってくるのを待ちわびていたのでした。
こうしているうちに次の年代へ。
ここは、ドラグランド王国の王城でした。
何やら王太子殿下と第三王子が話しています。



父上に聞いたよ。番を探さないとはどういうつもりだ。
どうやら、第三王子は番を探さず、
自身には不要だと言い張っている様子。
しかし、王太子殿下はそんな第三王子の
態度を見抜いていました。



お前、番を見つけているね?存在をひた隠しにしているのはどうしてなのかな。
第三王子に対し、恨みを持っていた王太子殿下。
番を見つけたなどと言えば、王太子殿下が
番に何か被害をもたらすのは想像できました。
番である《アデリエーヌ》を守るため、
第三王子がボソッと呟いたのは、



アデリエーヌを逃がさなくては。
という言葉で………。
20話
自身の両親のお墓に足を運んだアデリエーヌ。
そこには、なぜかレヴィもいました。
彼は、アデリエーヌの両親のお墓に花を
添えていたのです。
今日は暗い雰囲気のレヴィ。
するとレヴィは、10年前にアデリエーヌの
両親が巻き込まれて死亡した落石事故
のことを話し始めました。
その事故には、レヴィの両親も関係していた
のです。



本当に……申し訳ありませんでした。
アデリエーヌの両親が死んだのは
自身の両親のせいだと責任を負い、
ずっと罪悪感に苛まれていたのでした。
事故の後、アデリエーヌを探し出すため、
旅の資金を集めていたレヴィ。
傭兵として戦いに参加したものの、
そこで死にかけてしまいます。
しかし、息を引き取る寸前、
何者かに運よく助け出されたのです。
その話を聞いた瞬間、
ドクンと心臓が高鳴ったアデリエーヌ。



あの日、あなたは誰に助けられたの。死んで当然の傷を負ったあなたはどうやって命を繋げたの。
またアデリエーヌ・リュシーが乗り移り、
語ります。
それに対しレヴィは、



あの方の名前はオレも知りません。
と答えました。
あの日、死にかけのレヴィに聞こえた囁き。
それは、
死にたくないならお前の死んだ部分をオレによこせ。
という言葉でした。



ゼファさんの中に誰かがいたように、レヴィさんの中にも誰かがいる。
そう確信したアデリエーヌ。
レヴィは、



どうかこれだけは知っておいてください。全てはあなたのためだと…。オレが誰とこの体を共有しているか、本当はもうおわかりのはずです。
と言い………。
21〜25話
21話
第三王子に相談するため、
彼のいる執務室にやってきたクレッシド。
そこにいたのは、見た目は第三王子ですが、
何か異様な雰囲気を持った別人でした。
クレッシドは即座に気づき、警戒します。
すると、ブワッと魔法が解けたように風が舞い、



クレッシド、急ぎ流刑の地・ダダルダズへ行け。
と彼は命令したのでした。
ダダルダズにやってきたクレッシドは、
1つの牢屋に向かいます。
そこには、痩せほそった女性が地面に
這いつくばり、



お願いです……ここから出してください。
とクレッシドに縋りついてきました。
クレッシドは彼女に、



本当にお前がアデルに毒を盛ったのか?
と問いただし………。
22話
過去の術を使い、また過去にやってきた
アデリエーヌ。
やってきたのは、またもドラグランド王国の
王城でした。
今回は、王太子殿下の番であったサラ姫が
目の前にいます。
サラ姫は、植物のために忌避剤や害虫駆除の
研究を毎日熱心に行なっていました。
彼女は、第三王子との恋仲が噂されていた人物。
しかしその全貌は、忙しい王太子殿下に
迷惑はかけまいと、弟である第三王子に
研究を手伝ってもらっていただけなのでした。
そして、2人が恋仲だという噂は
王太子殿下の耳に届いてしまいます。
最終的に、



研究をやめて弟と距離を取ってください。
とサラ姫に命令し、
彼女を部屋に閉じ込めたのでした。
アデリエーヌは、大きな木の下で王太子殿下が
血まみれの何かを抱えているのを目にします。



──許さない。この恨み決して忘れるものか……。私の全てをかけてお前たちを呪ってやる!!!
嫉妬に狂い、サラ姫を殺し、
弟である第三王子を恨む王太子殿下。
恨みを晴らすため、王太子殿下は第三王子の
番である《アデリエーヌ》に、ある呪い
をかけて………。
23話
アデリエーヌにかけられた呪いを
解く方法を必死に探す第三王子。
しかし、その前にアデリエーヌは
毒を盛られて死んでしまいます。
棺の前に立ち、何かの呪文を唱える
第三王子は、スッと左腕を出し始めました。
そして自身の左腕を切断。
ゴトッと落ちた左腕は、
魔法陣の中に取り込まれていきます。
すると、棺の中に入っていた
アデリエーヌの姿は消えたのです。



これで……奴にも捜し出せない。オレの番だ。決して誰にも渡すものか。
第三王子は、アデリエーヌを王太子殿下から守る
ため、自身の左目と左腕を犠牲にしたのでした。
次にやってきたのはアッシュの別邸。
そこには、アデリエーヌの死を第三王子から聞かされてショックを受けるアッシュの姿がありました。
アデリエーヌが死んだと聞き、
泣き崩れるアッシュ。



……彼女は殺されたんだ。オレの兄に───
と第三王子が言った瞬間、
とうとう術が切れてしまいます。
戻っておいで、アデリエーヌ。
ゼファにそう囁かれ、
アデリエーヌは現代に戻ってきました。
目を覚ますと、そこにはゼファが。
彼は、



まさか過去視の術とはね。あの錬金術師はさっさと始末しておくべきだったな。
と言い………。
【だって望まれない番ですから】
全話ネタバレ・感想まとめ
いかがでしたでしょうか?
内容は少し難しく、何回か読まなければ完全に
理解できないかもしれません。
ですが、ストーリー構成がとても面白く、
伏線が多くあるので続きが気になる作品と
なっています。
アデリエーヌの前世に何があったのか………
果たしてその真相とは!?
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それではまた。





