今回は【みいちゃんと山田さん】
全話ネタバレ・感想をご紹介していきます。
時は2012年、新宿歌舞伎町。
現役大学生のマミは、就活する気力もなく、
キャバ嬢として働いていました。
大学にも行かず、
ただ夜の仕事を淡々とこなす日々。
そんな中、マミの働くキャバクラに
やってきたのは、ちょっと周りと違う女の子
『みいちゃん』で……。
ネタバレが読んだあとはぜひ、
コミックスも読んでみてくださいね！
みいちゃんと山田さん
筆者 ：亜月ねね
出版社 ：講談社
雑誌 ：マガジンポケット
ジャンル：少年マンガ
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登場人物
●マミ
…21歳の大学生。
歌舞伎町のキャバクラで働いている。
就活に意味を見出せず、
大学にも通っていない。
みいちゃんからは『山田』と呼ばれている。
●みいちゃん
…本名『中村実衣子』。マミと同じ21歳。
マミと同じ店で働いており、
周りからは馬鹿にされている。
彼氏のために、身体を売っている。
●桃花
…同じくキャバ嬢。キツめの性格で、
みいちゃんに対して嫌がらせをしたりする。
●ココロ
…同じくキャバ嬢。マミと同じ大学3年生。
一見優しそうに見えるが、
内心人を小馬鹿にしている。
●ムウちゃん
…みいちゃんの唯一の友だち。
知的障害者であり、福祉センターで働いている。
それでは【みいちゃんと山田さん】
全話ネタバレ・感想をご紹介していきます。
【みいちゃんと山田さん】
全話ネタバレ・感想
1〜5話
1〜5話は無料配信中！
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6〜11話
6話
飼ってるハムスターの写真を常連さんから
見せられたマミとみいちゃん。
子どもがたくさん産まれてしまい、1匹でも
いいから引き取って欲しいとのことでした。
マミは拒否しますが、みいちゃんは飼う気
満々の様子。
みいちゃんみいちゃん子どもいっぱい作って大家族になるのが夢なの！
マミは、みいちゃんがきちんと世話できるのか心配しますが、彼女の意思は固く、結局飼うことにしました。
数日後。
みいちゃんがちゃんと生き物を飼えるのか
見定めに、マミは彼女の家までやってきます。
そこでマミが見た、みいちゃんの部屋とは………。
7話
新しくお店に入ってきたニナ。
昼職経験者でしっかりした子かと思いきや、
日が経つにつれて店長に怒られることが
多くなってきます。
髪の毛がプリンなのを何度注意されても美容院に
行かず、美容院を予約したとしてもドタキャン。
忘れ物が多く、遅刻もしょっちゅう。
さらに、客の男性が「地震で家を壊されて
東京に引っ越してきた」という話をすると、
ニナその話詳しく聞かせてください！！亡くなった人とかいます！？
などと空気の読めない発言をし、
客を不快にさせる始末です。
店長に怒られますが、なぜ自分が怒られるのか
全く理解できないニナ。
彼女は、みいちゃんとはまた違ったタイプの
人間で………。
8話
みいちゃんの常連客・シゲオ。
彼は学生時代、友だちはおらず、社会人になっても家でゲームをするだけの生活を送っていました。
そんなシゲオはモテるため、ナンパ師にファッションをコンサルしてもらい、メイド喫茶でトーク力を磨き、ソープで童貞を卒業します。
あとは自分をバカにしてきた奴らを見返すような、若くて可愛い彼女を手にいれるだけ。
そこでキャバクラに行き、手に入れたのが
みいちゃんでした。
みいちゃんと身体の関係を持っているシゲオ。
付き合っていると勘違いし、
シゲオねぇみいちゃん、オレたちもう店で会う必要なくない？
とみいちゃんに言います。
しかし、みいちゃんはそれを断固拒否。
みいちゃんにとってシゲオは、
ホテルで行為に及んだ後お金をもらい、
その後同伴してもらえるただの客です。
結婚を前提としているシゲオは、キャバクラで働くのを辞めるようみいちゃんに訴えかけました。
するとみいちゃんは、
みいちゃんん〜それは無理！殺されちゃうから！
と言い………。
9話
顔面をボコボコに殴られたまま店に出勤してきたみいちゃん。
マミが理由を聞くと、彼氏のマオにやられたと
みいちゃんは言いました。
どうやら、マオに勉強を教えてもらっていた時、
みいちゃんが駄々をこねたら殴ってきた模様。
しかし、そんなマオにゾッコンのみいちゃんは、
みいちゃんマオくん、怪我の手当てしてくれて優しいの。IQ140で頭もいいんだよ！
と言い、マオの暴力を悪いことだと微塵も
思っていません。
マミいくらなんでも勉強できないからってこんなにやるか？マオくん異常じゃない？
と心配するマミ。
するとみいちゃんは、
みいちゃん今日はみいちゃんが悪かったの！会ってもらう代と勉強教えてもらう代と、お部屋のお掃除を手伝ってもらう代を払わなきゃだったんだけどね、お金が足りなくてお仕置きされちゃった。
と言います。
みいちゃんは、マオが何かをする度に、
お金を払わされていて………。
10話
今日は祝日でキャバクラは休み。
暇なマミは、みいちゃんのお見舞いに
行くことにします。
みいちゃんはマミが来てくれたことに喜び、宮城名物である『はっと汁』をご馳走してくれました。
この機会に、みいちゃんの母のことについて
尋ねたマミ。
するとみいちゃんは、
自分の過去について話し始めました。
みいちゃんの家は少し複雑で、
母の芽衣子は未婚のまま彼女を産みます。
芽衣子みいちゃん、今夜は3ヶ月ぶりに大好きなパパが帰ってくるよ。
と言う芽衣子。
父親が家に帰ってくると、芽衣子は目を輝かせ、
彼にキスをします。
芽衣子会いたかった！お兄ちゃん。
なんと、みいちゃんは近親相姦の結果
産まれた子どもで………。
11話
1997年、みいちゃんが小学1年生の頃。
みいちゃんは授業中ボーッとしていたり、
宿題を忘れたり身なりが汚かったりと、
クラスでは浮いた存在になっていました。
さらに、クラス担任の剛田から毎日いじられ、
恥ずかしい思いをしていたみいちゃん。
学校に行くのが嫌すぎて、クラス替えがある
小学3年生になるまで学校を休んでいました。
そして季節は流れ、みいちゃんは小学3年生に。
新しい担任は須崎という女性でした。
須崎はみいちゃんに優しく接し、
みいちゃんは彼女のことが大好きになりました。
須崎はみいちゃんの普段の行動を見て、
ある決断をします。
それはみいちゃんを特殊学級に編入させること。
保護者面談の際にそのことを提案しますが、
それに対し芽衣子は………。
6〜11話感想
2巻は衝撃の展開が続きます。彼氏のマオの登場、さらにみいちゃんの過去……。特に近親相姦で産まれたのは本当に驚きました。唯一常識がありそうに見えた祖母も世間の目ばかり気にし、みいちゃんを助けてくる大人は現れませんでした。
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12〜16話
時は経ち、2002年。
みいちゃんは、ムウちゃんと
同じ中学校へ入学します。
しかし、ムウちゃんとは別のクラスに。
みいちゃんは、中学校でも
浮いた存在になってました。
先生が話している時に、
みいちゃんどんぐりころころどんぶりこ〰︎〰︎♪
と歌うなど、周りを困惑させます。
教室で歌われると迷惑だからという理由で、
先生はみいちゃんを保健室へ。
そこで出会った『佐藤』という男子に、
みいちゃんは恋をしてしまい………。
13話
最近はとても落ち着いているみいちゃん。
その理由は、授業中でも佐藤を見つめることに
集中しているからでした。
彼のおかげで奇行はおさまり、
クラスの女子たちとも徐々に馴染んでいきました。
しかし、みいちゃんが佐藤に懐いていることを
よく思わない人物が。
それは、クラスの中でスタイルが良く
美人な雪奈でした。
雪奈と仲の良い女子は、彼女に気に入られるため、あることをみいちゃんに伝えます。
女子みいちゃんて佐藤くんのこと好きなんでしょ。絶対に両思いになれる方法教えてあげるね。
その翌日。
みいちゃんの家に電話がかかってきました。
芽衣子おばあちゃんっ！みいちゃんが…みいちゃんが……！
と焦る芽衣子。
電話がかかってきた理由は、
みいちゃんがコンドームを万引きした
からで………。
14話
中学も行かなくなってしまったみいちゃん。
その後、祖母から厄介払いされ、
東京に引っ越します。
母とは何年か前に連絡を取ったっきり。
父に関しては、みいちゃんが5歳の時に
北海道に出稼ぎに行くと言って、
それっきり帰ってこないのでした。
みいちゃんの過去を聞き終わったあと、
マミみいちゃんのその顔、親が見たら心配するんじゃない？ちゃんと病院行った？
とマミは聞きました。
その問いに対しみいちゃんは、
みいちゃんみいちゃん病院いけないんだ〰︎！ほけんしょー？ないから！
と衝撃の返答。
マミがテーブルの上にある封筒を見てみると、
そこには税金の催促状がたくさん積み重なって
いて………。
15話
出勤前、マミとみいちゃんは
初めて外で遊ぶことになりました。
一緒にご飯を食べ、デパートで買い物をする2人。
そこで、みいちゃんは魚のピアスを発見し、
どうしても買いたいと駄々をこねます。
しかし、みいちゃんの耳は穴が空いていません。
そこでマミは、早めにキャバクラに行き、店長からベンチを借りて、ピアスをイヤリングに変えてあげました。
それを見て大喜びするみいちゃん。
みいちゃん山田さんこんなのもできるなんてすごいね！宝物にするね！
とマミに言います。
誰かに喜んでもらうことに嬉しさを感じたマミ。
いつの間にか、2人は仲良くなっていて………。
16話
みいちゃん指名で店にやったきたマオ。
マミはヘルプでマオの席に座り、
みいちゃんの顔の怪我について問いただします。
自分よりも強い相手に萎縮してしまうマオは、
マミに正論を言われても言い返せず、
イライラしたまま店を出ました。
そのあと家に帰ると、
マオからの拘束が始まります。
みいちゃんが隠れてお菓子を食べていたこと・
家事をサボってゲームしていたことを晒しあげ、
マオみいちゃんが犯した罪は全部撮ってあるんだよ！！
と脅してきたのです。
さらに、契約書まで書かせていたマオ。
みいちゃんが稼いだお金は自分に支払う
必要があるなどと記載されており、
意味不明な契約内容でした。
今月のお金が少ないことに腹を立てたマオは、
またもみいちゃんに暴力を振い始めます。
足で蹴られているみいちゃんの頭に思い浮かんだのは、いつも自分を助けてくれるマミの姿でした。
するとみいちゃんは、
みいちゃんもうヤダ────！！！
と、マオに対して初めて反抗的な態度を示し……。
12〜16話感想
人を疑うことを知らないみいちゃんは、性悪女子の言うことを健気に信じてしまったせいで、彼女の学校生活は一瞬で終わってしまいました。その後のみいちゃんは悲惨で読んでいるのが辛くなってくるほど。そんなみいちゃんを唯一助けてくれるのがマミ。2人の友情に儚さを感じるも、見ていて温かい気持ちになります。
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17〜21話
17話
花火大会に来たマミとみいちゃん。
みいちゃんは、目にクマがある状態で現れました。
マミは心配しながらも、
なんやかんや2人でお祭りを楽しみます。
そして、盛大に上がる花火。
夜空に咲く大輪の花を見ながら、
2人は将来のことを語り始めました。
みいちゃん来年の今頃、みいちゃん何してんのかなぁ……。
と呟くみいちゃん。
マミそういう時は目標を立てるといいんだって。
とマミは言います。
みいちゃんの目標は、お金をたくさん稼ぐこと。
みいちゃん山田さんは？
とみいちゃんが聞くと、
マミ私はね…漫画家になるのがずっと夢なの。私が描いたものを誰かが読んで楽しんでくれること、それが私の『幸せ』なんだ。
とマミは答えました。
自分の夢など誰にも言ったことがなかったマミ。
それに対しみいちゃんは、
みいちゃんすごーい！じゃあさ、いつかみいちゃんのこと漫画に描いてね！
と言い、彼女の夢を応援してくれました。
2人で楽しんだ花火大会の2日後。
みいちゃんは店から姿を消してしまい………。
18話
家に帰ってきたマミ。
すると、玄関には母の姿がありました。
マミの母どこ行ってたの？8時間もここで待ってたのに……。
マミの母は、いわゆる毒親。
隣に住んでいる人に娘のことを聞いたり、大学の教務課にわざわざ行き、娘がちゃんと授業を受けているか聞くなど、過保護にも程があります。
さらに、就職先は自身が作った資料の中から選べと指示してきたのです。
昔からこの母の行動にうんざりしていたマミ。
彼女は思い切って、
マミ私は就職しない…。私は……漫画家になりたいの！！
と打ち明けます。
それに対し、マミの母の反応とは………。
19話
みいちゃんは店を辞め、
ココロは就活で出勤が少なめに。
マミは少し寂しさを感じていました。
マミが指名客を見送ったあと、
出入り口にヌッとシゲオが現れます。
みいちゃんがいないのになぜかやってきたシゲオ。
シゲオお前らさぁ！みいちゃんが今どんなことになってるかご存知か！？
と叫んできました。
みいちゃんが今働いているのは風俗。
シゲオは、結婚も考えていたみいちゃんが
風俗で働いているのは許せない様子です。
シゲオお前らがみいちゃん追い出したんだろ！！俺の計画や人生も滅茶苦茶だよ！！！
そう言いながらシゲオは、背負っていた
リュックからナイフを取り出してきて……。
20話
2週間毎日フル出勤のみいちゃん。
みいちゃんは、他の女の子たちが嫌がるような
客を相手にしていました。
水責め、暴力、スカトロプレイなど…
身体と精神がボロボロになるほどでした。
みいちゃんに、
店長みいちゃんは本当に頼りになるなぁ〰︎〰︎！みいちゃんは大女優だ！！
と言い、彼女を都合よく扱う店長。
さらに、みいちゃんが計算できないことを
良いことに、給料を誤魔化していたのです。
そしてまた、店長の携帯に予約の電話が入ります。
初めての利用、時間は180分コース、場所は自宅。
店長地雷の匂いがプンプンするぜ。みいちゃんに行かせるか〰︎〰︎
と店長は言い、みいちゃんを客の元へ
行かせました。
そこでみいちゃんを待ち受けていたのは、
発達障害のある不潔な男で………。
21話
日曜日の夜。
マミがなんとなく新宿を散歩していると、みいちゃんがいるという新大久保に着いてしまいます。
みいちゃんのことを思い出すマミ。
あれから、みいちゃんにメールしても返事は来ず、もう二度と彼女に会うことはないだろうと
思っていました。
マミお互い長い人生を生きる中で……一瞬でも仲良くできて嬉しかったよ。さようなら、みいちゃん！
帰ろうと電車に乗ると、みいちゃんから、
たすけて ころされる！
というメールが来て………。
17〜21話感想
2人で花火を見ながら将来のことを語るシーンは泣きそうになってしまいました。「いつかみいちゃんのこと漫画に描いてね！」とみいちゃんが言うのですが、この話は作者の経験が元になっているようなので、本当に言われたセリフなのではないでしょうか。マミ＝作者……かもしれませんね。また、この後もみいちゃんの過酷な人生は続きます。
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【みいちゃんと山田さん】
全話ネタバレ・感想まとめ
いかがでしたでしょうか？
2人の友情に心温まるも、みいちゃんの人生を
見ていてると辛くなってきますね……。
みいちゃんがマミに救われることを願っています。
ネタバレを読んだあとはぜひ、
コミックスも読んでみてくださいね！
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それではまた。
