今回は【かつて女の子だった人たちへ】全話のネタバレ・感想をご紹介していきます。
ネイルにメイク、ヘアスタイル……自分の見た目への投資を惜しまないレミ。
対して、女子力低め・お世辞にもかわいいと言えない平凡なユミ。
幼なじみで性格も見た目も真逆な2人、彼女たちが迎える結末とは?
ネタバレを読んだあとはぜひ、コミックスも読んでみてくださいね!
かつて女の子だった人たちへ
原作 :砂川雨路
作画 :花衣ソノ
出版社 :スターツ出版
雑誌 :Comic Lueur
ジャンル:女性マンガ
登場人物
●久原 令美
………20代のOL。男性社員からは人気だが、女性社員からは嫌われている。
●仁藤 弓
………令美の幼なじみ。顔はあまり可愛くないが、人当たりがよく、みんなから好かれている。
●松田 敬士
………弓と同じ会社に勤めていて、花形部署に所属。高身長でイケメン。
●浅見 芽里
………普段は平凡なOLだが、メンズコンカフェのレイキが推し。レイキから「メリーさん」と呼ばれている。
●レイキ
………メンズコンカフェで働く、芽里の2つ年下のかわいい男の子。人気はないが、いつも一生懸命。
●唯
………芽里の友人でドルオタ。ハッキリした性格で、頼りになる。
それでは【かつて女の子だった人たちへ】全話ネタバレ・感想を紹介していきます。
【かつて女の子だった人たちへ】全話ネタバレ
1話
1話は無料で読めます!
2話
物心ついたときには両親の仲が悪かった令美。
対して、弓の家族は仲が良く、両親からは愛されて育ってきました。
そんな弓の家庭を令美はバカにし、見下していたのです。
学生になると、弓への態度はいっそうひどくなります。
弓の悪口を友だちに言いふらしたり、彼女の好きな人を寝取ったりと、やりたい放題。
ブスはブスらしくしてればいい。わたしにかなうわけないのだから。
そう思いながら生きてきたのでした。
結局、弓の気になっている人・松田と、身体の関係をもってしまった令美。
毎回ホテルに泊まり、明け方に別れるという流れに不満を感じていた令美は、
ふたりで住める部屋借りちゃう?
と提案します。
それに対し、
いいよ。毎晩レミとできるし、同棲しよ。
とノリノリな松田。
2人は一緒に暮らすことになりました。
そんな中、2人の関係を何も知らないはずの弓からメールがきて………。
3話
「敬士くんのこと本当にごめん。敬士くんに告白されました。」と弓にウソのメールを送った令美。
敬士が令美のことを好きになったという設定で、弓に謝りました。
弓から敬士を取り上げることに成功したし、わたしは将来有望な夫候補を手に入れた。
何もかもうまくいっている流れに、令美は天狗になります。
そして、念願の同棲生活が始まりました。
人気の住宅地で築浅マンション。
見栄をはったのか、家具も家電もすべて、令美が新品で買ったのです。
敬士との同棲を楽しみにしていた令美ですが、なかなか想像通りにはいかないもの。
どんどん溝が大きくなっていきます。
さらに、彼の何気ないことばを自身の父と重ねてしまい、令美は不満を抱いていくのでした。
あんなに簡単に誘惑にのってくる男だもん。行動には注意してなきゃ。
敬士のことを束縛する令美は、スマートタグを彼のカバンに仕込んでおきました。
日中も仕事が終わっても、敬士の居場所をちくいち確認する令美。
しかし、彼は職場にはおらず…………。
■感想■
相手のことをよく知りもしないで、ただ将来有望だからって同棲を始めるのは危険すぎますね。敬士も敬士でヤバい男感がプンプンしますが………。
4話
残業と言いながら職場にはおらず、誰かと会っているようすの敬士。
令美は、そんな敬士に不満を募らせます。
仕事中も敬士のことばかり考え、常にイライラ。
男性社員に話しかけられても、
調子に乗らないでよ!!
と叫び、つい本音が出てしまいます。
その態度が広まったのか、それから令美に話しかけてくる男は減っていきました。
しかし、家に帰ると将来有望な夫候補・敬士が待っています。
FXで大儲けし、喜ぶ敬士。
稼いでいる彼を見て、
やっぱり敬士は大当たり。器用な男はこういうところでも才能を発揮する。
と思い、令美はまた調子にのるのでした。
次の日。
デスクで仕事をしていると、敬士からメールが。
『昨日は楽しかったね。時間作るから、また行こう。』という文章でした。
しかし、それはすぐに送信取消しされます。
その夜、あやしいと思った令美は、彼のスマホをチェックしました。
なぜか変わっているパスワード。
メッセージアプリを開くと、ある女との気持ち悪いやりとりがあって………。
■感想■
敬士とすれ違いが続き、イライラしてる令美ざまぁって感じでしたね。最後の最後に、敬士から弓に関する衝撃の告白、度肝を抜かれました。
5話
引っ越しの準備をしながらアルバムを見返す弓。
令美と2人で写っている写真を見ながら、過去を思い出します。
弓にとって令美は、特別な幼なじみ。
令美は美人で美意識がとても高く、そんな彼女を弓は誇りに思っていました。
しかし、令美は弓の大切なものを平気で奪っていくのです。
その態度に嫌な思いをしつつも、弓は令美のことが大好きであり、我慢してきたのでした。
そんなとき。
同期の松田に、
仁藤さん、桐谷先パイと結婚決まったんだって? おめでとう!
と話しかけられます。
みんなからモテモテの仁藤さんにお願いッ!オレに誰か女の子紹介して!
松田は、図々しいお願いをしてきました。
彼は、社内で有名な女好き。
みんなから毛嫌いされていたのです。
こんな人、友だちに紹介できない………。
と思う弓の頭の中に浮かんだのは、令美の存在。
弓は、また令美が 『自分の好きな人』を奪うかどうか、テストしようと思いついたのです。
わたしの幼なじみ、すごく美人だよ。
と松田に言い、令美を紹介したのでした。
そんなことを思い出していると、令美からメールがきます。
令美と久しぶりに会うことになった弓。
そこで待っていたのは、顔に大きなキズを負った令美の姿でした。
令美は今までの鬱憤を晴らすように、弓に怒鳴りつけ………。
■感想■
弓の逆襲って感じでした!彼女にキレまくった令美、相変わらずヒステリックです。社内で変なウワサもたって、居場所がなくなりつつありますね。
6話
歯を見せて笑うなブスが!おまえには何の価値もない!
いつも母を罵倒していた令美の父。
母は長い間、父のモラハラを受け、心が歪んでいきます。
そんな父の影響で、
令美は誰よりも美しく、可愛くないといけないわ。
と母に言われながら、令美は育ってきました。
”わたしは可愛い。わたしには価値がある。”
そうして、他の女の子との差別はどんどん増していったのでした。
そんな価値観で生きてきた令美。
人と見下す性格が仇となり、すべてを失ってしまいました。
敬士との都会暮らしは終わり、借金を抱えることに。
親に頼るしかないと思った令美は、久しぶりに母と連絡をとります。
一時的に荷物を預かってくれないかな。
と相談すると、母はすんなり受け入れてくれました。
母は今、父と離れて実家に暮らしているとのこと。
言ってなかったけど、お父さんとはもう5年くらい別居しているの。わたしあの人嫌いでね。
と心のうちを明かす母。
わたしも……お父さんのこと嫌いだった。
と令美も初めて母に本音を話し、お互い通じ合うことができたのでした。
令美が引っ越した先は、最寄駅から徒歩20分の古い木造アパート。
駅までの移動には、安い自転車を使っています。
今までの生活とは真逆で、節約した生活を送っている中、会社で左遷を宣告されてしまい………。
■感想■
ハッピーエンドではありませんでしたが、令美が自分自身の間違いに気づけてよかったと思います。さらに、ラストで出会った女性社員との会話は感激しました。
7話
メンズコンカフェ・「メルティ」に足繁く通う、芽里。
彼女の推しは、レイキという男の子です。
恋愛に疲れた芽里は、推し活にハマり、彼にお金を注ぎ込んでいました。
そんなレイキがコンカフェを卒業し、念願のアイドルになることに。
推しがアイドルデビュー!?すごく嬉しい!!
涙を流しながら、芽里は喜びます。
もちろん、デビューライブまで駆けつけることにしたのでした。
しかし、まったく名の知られていないアイドルグループ。
芽里は、ライブでファンが1人もいなかったらどうしようと心配します。
そこで、大学時代からの友人・唯をライブに誘うことにしました。
アイドルは大好きなものの、メン地下には興味のない唯。
しぶしぶ、芽里に着いていくことにします。
そして、デビューライブ当日。
会場に行くと、20人ほど女の子がいました。
よかった。ちゃんとファンがついてる。
と安心する芽里。
しかし、会場は思ったより狭く、ステージもかなりしょぼいクオリティでした。
さらに、入ってくるファンは、地雷系・量産型女子ばかり。
芽里たちは少し浮いています。
そんなことは気にせず、
もう少しでレイキに会える………。
とドキドキしながら、登場を待つ芽里。
ついに、ライブが始まりました。
芽里は感動して、思わず泣いてしまいます。
喜びも束の間、30分も経たずにライブは終わってしまいました。
えっもう終わり? 30分もやってないじゃん。
あまりの速さに驚く唯。
不満が残る中、次はツーショット撮影が始まります。
レイキとたくさん話したい芽里は、券を4枚も買いました。
メリーさんまた来てくれたの!?
何度もレイキに会いに行く芽里。
その裏で、ネットの掲示板に芽里の悪口が大量に書かれていて………。
■感想■
ついに新章がスタートしました!!主人公の芽里は、すごい世話焼きというか、レイキに対して過保護すぎるところが目につきますね。
8話
一昨日のレイキのライブよかったなぁ。
仕事中、レイキのことを思い出す芽里。
お昼休憩になり、スマホを見ると、唯からメールがきていました。
メールを見ると、
『やばいよ。晒されてるんだけど、アンタとわたし。』
という文章とともに、ネットの掲示板のURLが送られていたのです。
開くと、それは「ミルkeyオタクスレ」というもの。
そこには、芽里のことが大量に書かれています。
そして、芽里や唯のSNSにまで被害が及んでいたのでした。
やばい……どうしよう………。唯にまで迷惑かけちゃった。
と焦る芽里。
調べてみると、どうやらライブにはルールがあったよう。
まず、ミルkeyには古参ファンである、仕切り役の女性がいるらしいのです。
そして、最前列に入るファンは、仕切り役の指示のもと、決まっていたのでした。
1番マズかったのは、特典会。
1・2枚で何度も並び直したり、順番の最後を狙うのは嫌われるとのこと。
順番の最初と最後も仕切り役が決めるというルールがあるのです。
もうメン地下のライブなんて絶対行かない。
ショックすぎて寝込む芽里。
すると、レイキからDMがきました。
『よければまたライブ来てね。メリーさんに会えないの、オレがちょっと寂しくて。』
そのメッセージを見て、芽里は飛び起きます。
応援しに行かなきゃ。
そう思った芽里は、急いで準備を始めました。
フリフリのワンピースを買い、髪の毛はアイロンで巻き、メイクはプチプラのコスメ。
普段はやらないからヘタクソだけど、これなら炎上女ってバレないはず。
着飾った芽里は、そのままライブ会場へ向かいます。
緊張しながら会場へ入る芽里。
どうかわたしだとバレませんように………!
そう願う彼女でしたが、話しかけてくる女の子がいて………。
■感想■
メン地下の世界こえぇぇ……。仕切り役とかいう人がいるんですね。ラストの芽里の行動が吉と出るか凶と出るか……どちらになるでしょう。
9話
ミルkeyの仕切り役をやっている女性に謝りに行く芽里。
ボス的存在の女性の名前は『ミヤナ』でした。
ご迷惑をおかけしまして申し訳ありません!
彼女に気に入られるため、芽里は頭を下げます。
それに対し、
怖かったでしょ? わたしもフォローするから、気にせずミルキーを応援していこう。
とミヤナは言い、芽里を仲間に入れてくれました。
しかし、これは体のいい牽制。
彼女の許可なしで勝手にメンバーに近づくことは許されません。
仲間に入れてもらいつつも、不満が残る芽里でした。
その後、芽里は大好きなレイキとツーショットを撮ります。
今日はメイクも服も感じが違うね。かわいい。
とレイキは言い、芽里のことをギュッと抱きしめました。
コンカフェ時代は服に気を遣っていなかった芽里。
レイキの好みなら量産型でいこう!
と意気込むのでした。
ミヤナには素直に従い、だんだんと現場に馴染んできた芽里。
量産型の服を買い足し、推しアイテムを作るため、レイキの缶バッジも集め始めました。
そして、週3のライブで10枚のツーショットを2・3回ループ。
レイキのため、芽里はますます推し活にのめり込みます。
レイキとの触れ合いが多くなるたび、芽里にはある悩みも大きくなっていって………。
■感想■
メン地下には仕切り役が存在するんですね。仲間に入れてもらえなければ終わり……せっかく好きな人を応援したいのに、肩身が狭いです。
10話
だんだんと人気が出てきて、ファンが増えていくレイキ。
他のファンに負けないように応援するには、どうしてもお金が必要です。
しかし、芽里にはそこまで金銭的余裕もなく、ライブにもあまり行けていません。
わたしが行かないうちに他のオキニができたら………。
そんな不安を感じていると、レイキからDMが。
その夜、2人は会うことになりました。
どうやら、芽里に相談したいことがあったレイキ。
ミルキー辞めようか悩んでる。
とレイキは言いました。
彼から弱音を聞いた芽里は、
やっぱりわたしがもっともっと応援してあげなきゃ。
と使命感に駆られます。
そして、割りのいいバイトを探し始める芽里。
夜の街を歩いていると、
お姉さん、これでどう?
と男から声をかけられて………。
■感想■
レイキの言うことが本当なのか、それとも芽里に貢がせるためのウソなのか、果たして。それにしても芽理、最悪な方向にいってしまいましたね。
11話
週3回、ファッションヘルスに勤め始めた芽里。
羽振りが良くなり、ますますレイキにお金をつぎ込んでいきます。
そんな芽里を、ミルkeyの仕切り役・ミヤナは認めてくれました。
メリー、今日レイキの前行きなよ。
いちいち許可をとらないといけない界隈。
どうしてこの人に、レイキとの仲を許可されないといけないんだろう。
ミヤナのことをうっとおしいと思いつつ、彼女の言うことに従うのでした。
そんなある日。
レイキから『会いたい』とDMがきて………。
■感想■
ついに芽里、堕ちることまで堕ちてしまいましたね。自分のためではなく、レイキのために身体を売っているところが哀れで仕方ありません。
12話
ただの推しからレイキの彼女になった芽里。
2人は一緒に暮らし始めます。
周りの人たちからは、怪しい目で見られるようになったものの、
嫉妬されるって気持ちいいいいんだね。
と芽里は思っていました。
そんな中、久しぶりに唯からメールがきます。
内容は、芽里の個人情報がネットに晒されていたことでした。
風俗で働いていることもバレてしまった芽里。
さらに、会社にもそのことが知られてしまいました。
早退し、家に帰った芽里は、
レイキ……!わたしもうライブに行けない………!
と正直に話します。
最悪、会社は辞め、風俗で稼ぎながら、裏でレイキを支えようと考えていた芽里。
すると、レイキが、
困るよ!!
と血相を変えてきて………。
13話
トモカと会って話す芽里。
なんと、芽里の個人情報をSNSや会社に流したのは、トモカだったのです。
さらに、レイキはトモカの元ヒモ。
レイキは、生活能力がなく、女関係にだらしない男でした。
メリーが風俗で働き始めたからもっとお金を引き出せるって、レイキ気づいてる。だからメリーのとこに転がり込んだの。
と、トモカは言います。
レイキの本性を信じたくない芽里。
芽里は、
要は、レイキはトモカちゃんよりわたしを選んだってことでしょ。潔く他界して、もう二度と彼女ヅラしないで。
と強気で言い、去って行ったのでした。
その後、芽里は家に帰ります。
すると、バイトでいないはずのレイキが家にいました。
部屋に入ると、
やばい……やばい……どうしよ………。
と、青ざめた表情をしていて………。
14話
もうアイドル辞めよう。わたしも仕事辞めるから。東京を離れよう。
意を決してレイキに言った芽里。
しかし、レイキはそれに賛成せず、
意味わかんねぇ!なんでそうなる!?
とキレてきました。
子どものように癇癪を起こすレイキ。
明日のライブには絶対来るよう命令し、家を出て行ったのでした。
次の日。
芽里はレイキのために、バチバチに決めてライブへ向かいます。
しかし、向かう途中のキレイな夕日を見て、
わたしが欲しかったものってなんだっけ………?
と、ふと思いました。
現実で愛せる都合のいいキャラクターがただ欲しかっただけだと気づいた芽里。
こんなの『推し活』ではないと、目を覚まします。
そして、彼女はライブに行くことを辞めて………。
15話
アパレルショップ経営者の夫、俊夫。
可愛い一人息子の絆。
専業主婦の雪奈は、高級住宅地に住み、何不自由ない生活を送っていました。
結婚して11年目のある日。
俊夫がマッチングアプリでパパ活をやっていたことが発覚します。
本人に問い詰めたものの、
本当に全部遊びだからさ。全員すぐに縁を切るよ。
と、あまり反省していない様子でした。
離婚した方がいいのか悩む雪奈。
しかし、彼女はずっと専業主婦をしており、まともな就職活動をしたことがありません。
また、息子のこともあるため、離婚は諦めるしかありませんでした。
誰にも相談できず、雪奈は頭を抱えます。
そんな中、ある動画を見つけました。
それは、『ヒーリングパートナークレマチス』というスピリチュアル系の動画で………。
【かつて女の子だった人たちへ】全話ネタバレ・感想まとめ
いかがでしたでしょうか?
前半のレミとユミ編、とても読み応えがあり、おもしろかったです。
スカッとできるシーンがたくさん描かれていました。
また、後半のメリーさんの推し編、始まったばかりですが、今度の展開が気になります!
ネタバレを読んだあとはぜひ、コミックスも読んでみてくださいね!
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それではまた。