今回は【快楽の労】全話のネタバレ・感想をご紹介していきます。
誇り高き人間様のために作られたロボット・あむ。
ご主人様に会うことを楽しみにしていた彼女だが、現実はまったく違うものとなっていく………。
切なくも残酷なダークファンタジーです。
ネタバレを読んだあとはぜひ、コミックスも読んでみてくださいね！
快楽の労
筆者 ：くろもとみつぐ
出版社 ：白泉社
雑誌 ：ハレム
ジャンル：青年マンガ
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登場人物
●あむ
…………（株）白泉製作所から生まれたロボット。
●ちよ
…………あむと同じロボット。あむと仲良し。
●そら
…………あむを助けてくれたロボット。
●少年
…………不登校ぎみの中学生。
●川西こうすけ
…………あむの1番目のご主人。小汚い男性。
●青年（名前不明）
…………あむの2番目のご主人。見た目は優しい。
それでは【快楽の労】全話のネタバレ・感想をご紹介していきます。
【快楽の労】全話ネタバレ
1巻
●1話
誇り高き人間様の暮らしをより良くするために生まれた、（株）白泉製作所のロボット・あむ。
ピアノを練習し、
あむ
ご主人様に会ったら、ピアノを弾いてさしあげるんだ。
と言い、ご主人に会えるのを楽しみにしています。
彼女たちは、料理や洗濯・裁縫・そうじなどの訓練を行って、教養を身につけてきました。
そして、搬入当日。
あむは、仲の良い人造人間・ちよと別れのあいさつをし、ご主人の元へ向かいます。
着いたのは、古いアパート。
ピンポンを押し、出てきたのは小汚い1人の男で………。
●2話
人間様のためにと覚えてきた料理や得意なピアノ。
しかし、それらをすることなく、家に着いた途端、犯されてしまいます。
こうすけ
お前はオナホ要員なの。
とご主人のこうすけに言われたあむ。
何が起きたのかわからないまま、朝を迎えたのでした。
プログラムされた通り、あむは部屋のそうじ・夕飯作りをします。
ほかほかのオムライスを作りましたが、
こうすけ
あんま余計なことするなよ。
とこうすけに言われてしまいました。
自分で買ってきたコンビニ飯を食べ、酒を飲み始めたこうすけ。
酔っぱらった彼は、あむの口にローションを入れ、むりやりフ●ラをさせ………。
●3話
少年に、公園の遊具の使い方を教えてもらうあむ。
別れ際に少年は、顔を赤らめながら、
少年
僕、平日はよくここにいるから………。
と言い残し、あむを見送ったのでした。
その夜。
あむの作ったオムライスは食べてもらえず、また性交を迫られます。
バックで手を強く掴まれるあむ。
すると、肩の部分に亀裂が入り、皮膚が破けてしまいました。
動作に支障はないものの、萎えてしまったこうすけは、修理に出すことにし………。
●4話
何度名前を呼んでも、反応しないちえ。
彼女の頭を持ち、修理室へ向かいます。
あむ
一緒に訓練を受けたこの子も直してもらいたいのですが。
あむがお願いすると、「時間をかけてゆっくり直そうとしていた。」と工場の人間は言いました。
そのことばに安心したものの、心には違和感が残っていたのでした。
その夜。
こうすけはまた、あむで遊び始めます。
スクール水着を着させ、好き放題触るこうすけ。
すると、あむは、彼に反抗する素振りを見せ………。
●5話
あむ
まっくろなうずで苦しい。
大好きだったちえとは会話ができない。
本来役目として与えてもらったことは何一つ出来ず、毎日ご主人に行為を迫られる日々。
あむは、自分でもよくわからない感情に陥っているのでした。
助けを求めるように、少年の元へ向かったあむ。
彼女を見て、
少年
気分を変えて、あむ氏のしたいことをするのはどう？
と少年は提案します。
あむ
大きなお水が見たい。
そう答えたあむは、少年と一緒に海へ向かうことにして………。
●6話
幼いころから、他の家庭とは少し違っていたこうすけ。
母は毎日帰りが遅く、父は顔も知りません。
そんな日々が過ぎ、だんだんと帰ってこない日が多くなった母。
それでも、母のためにオムライスを作り、帰りを待っていました。
しかし、それから母が帰ってくることはなかったのでした。
あむを見ていると、昔の自分を思い出すこうすけ。
こうすけ
お前見てると気分悪いから出ていけ。
と言い放ち、あむを家から追い出してしまい………。
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2巻
●7話
そら
あなたもわたしと同じで捨てられちゃったの？
あむに話しかけるロボット・そら。
そらは、あむをある場所へ連れて行きます。
そこは、スナックのような場所でした。
自分と同じロボットの女の子が、男性客と会話している光景を目にしたあむ。
そらは、
そら
人間様によりよい暮らしをしてもらうために、いやしを提供しているんだよ。
と言います。
そして、あむを奥の部屋に連れて行きました。
ドアを開けると、そこには、女の子たちと性行為をする男性がたくさんいて………。
●8話
あむ
ご主人様に喜んでいただきたいので。
そう言いながらこうすけの上にまたがり、行為をしようとするあむ。
腰を振りながら「ご主人様」と連呼するあむを見て、こうすけは昔の自分を思い出します。
母を求め続けていた自分とあむを、重ねてしまったのでした。
感情がぐちゃぐちゃになったこうすけは、
こうすけ
もういい。やめてくれ。
とあむを突き飛ばし………。
●9話
白泉製作所に戻ってきたあむ。
さっそく、次の人間の元へ行くことになりました。
今度の家は、立派なオートロックのマンション。
ピンポンを押すと出てきたのは、優しそうな青年でした。
笑顔であむを招き入れる青年。
こうすけの部屋とは違い、キレイな部屋です。
青年
会えてよかったぁ。
青年はあむをギュッと抱きしめたのでした。
その後、青年は出かけることに。
あむが見送りをすると、
青年
となりの部屋には入らないでね。
と青年に言われ………。
●10話
あむの様子を撮り、動画配信サービスにあげている青年。
彼はロボットの女の子たちを投稿し、それで生活費を稼いでいます。
青年はあむに、
青年
他の子たちは任務か知らないけど、何度言っても料理してきてめんどくさかったなぁ。僕が求めていることじゃないんだよね。
と愚痴をこぼしてきました。
それを聞いて、少し悲しそうな表情をするあむ。
青年が出かけている間に、あむは部屋のそうじをします。
すると、となりの部屋から、数人のロボットの女の子たちが顔を出してきて………。
●11話
青年
お願いあむちゃん。僕の言うこと聞いてくれるよね。
あむに鈍器を渡してきた青年。
青年はスマホのカメラをあむに向けます。
どうすればいいのかわからないあむに、
青年
こんな感じだよ。
と言いながら、1人の女の子のロボットをトンカチで殴りました。
殴られた女の子の顔は、大きく腫れ上がってしまいます。
これはプログラムにはない行為。
しかし、
あむ
ごしゅじんさまがのぞむことを…………。
と思ったあむは、ガンガンと女の子の体を殴り続け………。
●12話
あむの太ももの上で寝ていた青年。
昨夜の惨事のまま、部屋の中には女の子たちの部品が転がっていました。
目覚めた青年は、自分のあそこをあむに握らせます。
青年
すごいガマン汁が出てるよぉあむちゃん。
はぁはぁと息を上げる青年。
すると、あむの手を壁につけさせ、今後はバックをし始めました。
あむの下には、壊れた女の子たちが。
行為が終わったあと、あむは女の子たちに、
あむ
………ごめんね。
と謝るのでした。
そのあと、青年は買い物に出かけます。
あむはその隙に、あの少年がいる公園まで行こうとして………。
●13話
青年
なにバグってんの。お家戻るよ。
GPSにより、青年に連れ戻されてしまったあむ。
家に帰ると、青年に拘束され、身動きがとれなくなってしまいました。
しかし、青年が家を出て行ったあと、メガネの女の子が拘束を解いてくれたのです。
お礼を言い、女の子の手をギュッと握るあむ。
ご主人のために、炊事や掃除をすることにします。
その夜。
青年が帰ると、部屋はキレイに整理されていて、オムライスが用意されていました。
あむ
おかえりなさいませ。ごしゅじんさま。
とプラグラム通り、あむは主人を迎えます。
しかし、拘束が外されている姿に、青年はブチギレ………。
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3巻
●14話
あむの顔に血がついていることに驚く少年。
何かできることはないかと思い、
少年
僕のうちに来ない？
と提案します。
一時避難のため、あむは少年の家に行くことに決めました。
少年の家にきたあむ。
母にバレないよう、部屋に入ります。
そのまま、今日は少年のベッドで寝ることに。
しかし、あむは少年が寝たあと、
あむ
やさしいやさしいにんげんさまです。………でも、ごしゅじんさまではありません。
と思い、家を出ていったのでした。
一方、メガネの女の子によって殺されてしまった青年。
さっそくニュースになっており、あむが犯人のような報道がされていて………。
●15話
少年の母に置き手紙を渡し、家を出たあむ。
行くところもなく、路地裏で座り込んでいました。
すると、1人の女の子が声をかけてきます。
その女の子は、以前知り合ったそら。
そら
もしかしたら来るかもって………毎日探してた。
あの後も、あむのことを気にかけてくれていたのでした。
それから、そらの働くスナックへ行きます。
主人が死んでしまい、行くあてがなくなったあむ。
オーナー
ここで役に立ってもらえるか？
とオーナーに言われ、あむはここのスナックで、風俗嬢として働くことになり………。
●16話
白泉製作所の第1台目として生まれたそら。
彼女もまた、2人の主人から見捨てられ、途方に暮れていました。
そこをオーナーに拾われたのです。
そらは、店の中でも1番高値の女の子。
隠れオプションの『ミウケ』をしたがる客もいて………。
●17話
『ミウケ』されることになったそら。
キレイな衣装に身を包み、
そら
あむちゃん。ここをよろしくね。
と言いながら、ある部屋へ向かうのでした。
そらを『ミウケ』したのは、優しそうなおじさん。
おじさん
ありがとう。僕のものになってくれて。
そう言い、そらのことを抱きしめると、身体をナイフで裂き始め………。
●18話
あむの身体にエラーが発生。
『ミウケ』部屋に行き、おじさんを刺してしまったのです。
ボロボロになり、動かなくなったそらを見て、彼女と2人でいたころを思い出すあむ。
あむ
にんげんさまってなんでしょうか。わかりません。
と思います。
暴走し、止まらなくなったあむは、次々と店にいる客を刺し始め………。
●19話
工場に連れ戻され、拘束されたあむ。
1人になった隙を狙い、その場から逃げ出します。
そして、調理室に向かい、火災を起こすのでした。
一方、あむを心配する少年は、彼女を必死に探します。
すると、海にあむの姿がありました。
エラーが発生しており、ようすがおかしいあむ。
少年
ごめんね……もう大丈夫だから。
そう言い、少年は涙をこぼします。
あむ
コレはカナシイときにでる……おミズ………。
少年の涙を触ると、あむの目からも涙が出てきて………。
【快楽の労】感想
●感情
読み始めた最初は、
ラブドール的な存在のロボットなのかな？
と思っていたのですが、全然違いました。
どんどんあむに感情がでてきて、人間らしくなっていく様子がおもしろいです。
4話で一気に自我が芽生え、こうすけを本能的に拒否してしまいましたね。
あむが人間のような感情を持ってしまったが最後、どんな結末を迎えるのか、楽しみです。
●まっくろな心
5話から、少年に対するあむの感情が少し動きます。
こうすけといると、まっくろになる心が、少年といることによって浄化されていく。
これは少年に対して”好き”という感情の現れなのではないでしょうか。
最初は気分転換できてピアノも弾けたから「まっくろがとけていく。」と思ったのかな？と考えたのですが……。
少年の笑顔を見て「まっくろがとけていく。」って思っているんですよね。
あむにとって少年の存在は、大きいものになっているはずです。
また、少年を見て、ちよを思いだすシーンがよくあります。
少年といると、昔のちよと過ごした思い出が蘇るようで、嬉しかったのではないでしょうか。
それで「まっくろがとけていく。」と思ったのかもしれません。
少なくとも少年に対して好意的な感情は芽生えたのは確実ですね。
2人は今後、どんな展開を迎えるのか、気になります。
●こうすけとの別れ
建前とは裏腹に、人間の性欲を満たすためだけに生まれてきたロボット。
7〜10話では、自分に求められていることが理解できてきたあむが描かれていました。
そしてこうすけに見放されてしまったあむ。
こうすけはあむを手放す際、何かをボソッとつぶやいています。
ちょっと読みづらいですが、「すまん。」と言っている気がしました。
もし合っているなら、彼にも良心はあったというか、あむに対して申し訳ないという気持ちがあったんですね。
彼との関係はもうこれで終わりなんでしょうか。
過去を受け入れ、更生し、あむのことをまた迎え入れる………なんて展開になることを願っています。
●2番目のご主人
そして、こうすけの次にあむを購入した青年。
見た目は優しそうですが、やってることはこうすけよりエグいですね。
まず、彼の部屋に詰め込まれている何人もの女の子たち。
みんなどこか故障していますが、これは彼は壊したのでしょう。
彼が配信している動画のコメント欄に、「解剖はまだですか？」というコメントがちらほらあったので。
彼は女の子たちの身体を壊し、解剖して、その様子を動画にあげてお金を稼いでいるんですよね、きっと。
そして性欲も満たせなくなった女の子たちを部屋に閉じ込めておく………。
恐ろしい趣味です。
こうすけの何倍もヤバいやつでした！！
【快楽の労】全話ネタバレ・感想まとめ
いかがでしたでしょうか？
2人のご主人によって、どんどん人間らしくなっていくあむ。
彼女の成長・感情の変化を最後まで見届けてあげたいです。
ネタバレを読んだあとはぜひ、コミックスも読んでみてくださいね！
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それではまた。
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