今回は【お父さんが早く死にますように。】全話ネタバレ・感想をご紹介していきます。
近所でも評判の仲良し姉妹・あすかと蛍。
母親はいませんが、姉のあすかが母親代わりとなり、生活していました。
そんな姉妹には、誰にも言えない家族の秘密があって………。
ネタバレを読んだあとはぜひ、コミックスも読んでみてくださいね!
お父さんが早く死にますように。
筆者 :裏海マユ
出版社 :ファンギルド
雑誌 :シーモア×コミックアウル
ジャンル:青年マンガ
●志那森 あすか
………蛍の姉。
●志那森 蛍
………あすかの妹。
●志那森 和弘
………あすかと蛍の父。
●志那森 幸枝
………あすかと蛍の母。
●田牧 圭
………あすかの同級生。
●進堂 寛人
………あすかたちと同じ施設で暮らしている。
●満
………あすかたちがいる児童養護施設の子ども。
●幸田先生
………あすかたちがいる児童養護施設の先生。
それでは【お父さんが早く死にますように。】全話ネタバレ・感想をご紹介していきます。
【お父さんが早く死にますように。】全話ネタバレ・感想
1〜5話
●1話
志那森あすかは、近所でも評判の良い女子高生。
幼い頃に出て行った母親代わりとなり、妹・蛍とも仲睦まじく暮らしていました。
しかし、父親との関係は歪。
父親は家に帰ると、
また躾が必要だな。
と言い、あすかに暴力を振るうのです。
さらには、夜になると、あすかのベッドに忍び込んできて………。
●2話
あすかが父と関係を持つようになったのは、7歳のころ。
母には言えず、ずっと1人で悩んでいました。
そして、母もあすかと和弘の関係を知っていたのか、
二度とわたしの視界に入らないで。気持ち悪い。
と吐き捨て、家を出て行ってしまったのです。
毎日毎日、家事に蛍の世話に、父の夜の相手。
途方に暮れたあすかは、警察に行き………。
●3話
今日は父が仕事の日。
寝坊したあすかは、急いでリビングへ向かいます。
すると、そこには、蛍が父に身体を触られている光景が。
怯える蛍を、あすかは自分と置き換えて見てしまいました。
父が家を出て行ったあと、蛍はあすかに抱きつこうとします。
しかし、あすかは、
触らないで!!!
と蛍を拒絶してしまい………。
●4話
クラスメイト・田牧に誘われ、ライブハウスにやってきたあすかと蛍。
大歓声の中、田牧たちのバンドの演奏が始まります。
蛍はとても楽しんでいますが、あすかは素直に楽しむことができませんでした。
時刻は20時43分。
田牧に送ってもらい、2人は急いで家に帰ります。
すると、出迎えた父が、
あの男は誰だ。
と言ってきて………。
●5話
通信制の高校に編入することになったあすか。
父の監視の元、家から出ることができなくなってしまいました。
自由に行動できず、あすかの心はますます病んでいきます。
そんなあすかに蛍は怒り、2人はケンカに。
アイツはまた癇癪を起こしたか。
あすかのように、蛍は父に従順ではありません。
そして、父の暴力は、蛍にまで及んでしまい………。
■感想■
まさかの性的虐待、父の娘への異常な執着心、本当に怖いですね。助けを求めたいはずの母も出ていき、あすかがかわいそうで仕方ありません。
6〜10話
●6話
お母さん…わたし、いい子にしてるつもりなのに、どうしてこんなに辛いの……?
愛されるために、家族のご機嫌をとってきたあすか。
しかし、閉鎖的な環境の中、その努力がすべて無駄であったことに気づきます。
”働きアリがどんなに働いたって、幸せになれない。”
何かがプツンと切れたあすかは、精神がおかしくなっていき………。
●7話
あすかのことを心配して、家まできた田牧。
田牧は、あすかのことを好きになったキッカケを思い出します。
一方、あすかは、父とピルを買いに出かけていました。
帰りの歩道橋で、
中学のとき、警察署に迎えにきてくれたことあったよね。あのときは、たくさん殴られて痛かったな……。
と初めて父に、自分の本心を打ち明けます。
そして、あすかはカバンの中から、包丁を取り出し………。
●8話
一命は取り留めたものの、意識が戻らない父。
あすかは『保護観察』処分となり、蛍と施設へ行くことになりました。
蛍は、あすかと暮らせることに喜びます。
お姉ちゃん優しいから、きっとうまく刺せなかったんだよね。蛍がちゃんと殺してあげる。
そう思った蛍は、1人で父の病室に行き………。
●9話
父は死んでしまい、ただただ罪悪感が残るあすか。
そんな中、あすかたちは、児童養護施設に生活を移しました。
あすかとは違い、蛍はとても元気です。
施設の子どもたちの輪にすんなりと入っていきます。
お父さんがうまく死んでくれてよかったね。
とあすかに笑顔で言う蛍。
その発言に、あすかは違和感を覚え………。
●10話
父を殺した犯人について、あすかは警察に事情聴取をされます。
誰かが呼吸器を外した可能性はゼロではないとのこと。
会社の人ではないなら、あすかの頭の中で真っ先に思い浮かんだのは、蛍です。
あすかは蛍に思いきって、
お父さんを殺したのは蛍なの?
と聞き………。
■感想■
ここら辺から、蛍の本性が出てきます。あの純粋そうな感じだった蛍が、あんな恐ろしいことばを笑顔で………彼女のセリフに注目です。
11〜15話
●11話
あすかは久しぶりに、クラスメイト・田牧に会いにいきました。
田牧は、自身が所属しているバンドの卒業ライブに、あすかを誘います。
そして、卒業ライブ当日。
ライブハウスの歓声の中、田牧は淡い期待を抱き、辺りを見回しますが、やはりあすかはいません。
俺の恋も終わる日なのかも………。
落胆する田牧でしたが、はじっこにあすかの姿を見つけて………。
●12話
※あすかの父・和弘の過去
子どものころ、母の愛情はすべて自分に向けられているものだと信じていた和弘。
しかし、そうではなく、母の愛情はすべて父へ向けられていると気づきます。
そうして和弘は、高校からグレてしまい、女遊びに走ったのでした。
そんなある日。
家に帰ると、父とは違う男性が母のとなりにいました。
母は和弘に、
和ちゃんも一緒にする?おいで、和ちゃん。
と衝撃の一言を口にし………。
●13話
父の衝撃的な過去を祖父から聞いたあすかと蛍。
2人の気持ちはまったく違ったものとなりました。
父のことを全否定する蛍に対し、あすかは、
父も被害者であり、蛍のように恨み続けるのは正しいのだろうか………?
と心の中で疑問を抱きます。
父や自分たちのように、虐待に苦しんでいる子どもを助けたい。
その思いで、あすかは児童養護施設の職員になりました。
そんな中、あすかは、父の墓参りに行きます。
すると、後ろから声をかけてくる人物がいて………。
●14話
蛍と一緒の施設に暮らしている寛人。
寛人は蛍と一緒にバンドを組んでおり、学校も同じでとても仲が良いです。
しかし、彼もまた父親からの虐待を受けていた1人でした。
”自分には父しかすがるものがない。”
そう思い込み、寛人は何度も父親に会おうとします。
そんな彼の姿を見て蛍は、
父親のことなんて捨てちゃえば?寛人を苦しめることしかしてないじゃん。
と吐き捨てるように言います。
そしてこのあと、蛍は寛人に衝撃の一言を放ち………。
●15話
母と会うことになったあすか。
彼女はあすかに、
本当に……ごめんなさい。
と謝りました。
対してあすかも、自分が今までためていた感情を母にさらけ出します。
母が過去にしてきたことは最低の行為。
どんなに謝られても、母のことを受け入れることも許すこともできません。
そんなあすかですが、彼女がこのあととった行動とは………。
■感想■
和弘の衝撃的な過去!!びっくりしましたが、納得でした。親の愛情はその人の人格形成にとても関わってくるということが、痛いほどわかる内容でした。
16〜20話
●16話
自身が預けられた児童養護施設の職員になって2年がたったあすか。
ようやく、子どもたちとも信頼関係を築けてきました。
そんなある日。
施設の子ども・優里が読んでいる本を、同じく施設の子ども・満が奪ってしまうという事件が起きました。
無理やり奪ったせいで、本は破れてしまい、泣き叫ぶ優里。
満は相手のものを奪うことへの罪悪感はありません。
それは、彼女の虐待過去が関係していて………。
●17話
満となかなか分かり合えないあすか。
蛍とどこか似ていて放っておくことができません。
自分や蛍のように傷ついた子どもを支えたいのに、どうして上手くいかないんだろう。
と1人で落ち込んでいました。
そんな彼女を見た幸田先生は、満とあすかと3人で本屋へ行くことを企画し………。
●18話
母からたびたび届く手紙。
母と子には戻れないかもしれないけど、いい関係にはなれるかもしれない。
そう思ったあすかは、蛍ともちゃんと向き合おうと決心し、家に呼びます。
あすかの家にやってきた蛍。
蛍は、テーブルの上にあった手紙を目にしました。
母からの手紙だとわかり、それを読み始めます。
すると、蛍はその手紙をビリビリと破きだし………。
●19話
蛍とケンカしてしまったあすか。
妹を正しい道に導いていけない。
とまた自分を追い詰めていきます。
一方、蛍は寛人とライブの準備をしていました。
すると、1人の男性が、酔っ払いながら蛍に話しかけてきたのです。
その男性を、自身の父と重ねてしまい………。
●20話
お姉ちゃんと2人で父親を殺したの。
ライブの準備中、蛍は寛人にそうカミングアウトします。
ケンカをし、意見が合わないあすかを思い出す蛍。
”歌だけは自分を裏切らない。”
と思いながら、渾身の歌声を路上に響かせました。
そんな感情が歌に込もっていたのか、周りの通行人は足を止め、蛍の歌声に耳をかたむけます。
大歓声を浴びた後日。
蛍の歌声を聞いた人から、ライブ出演のメッセージが届き………。
■感想■
関係は悪くなっていくばかりのあすかと蛍。過去のことは忘れ、自分の好きなことに熱中したい蛍ですが、まだ父に苦しめられています。
21〜25話
●21話
お互い社会人になってからも、たまに会う仲になった田牧とあすか。
田牧はSNSを見て、蛍がライブに出演することを、あすかに教えます。
しかし、蛍とケンカをしていたあすかは、そのことを知りませんでした。
田牧はケンカの理由を聞きますが、あすかは答えてくれません。
なかなか心を開かない彼女を見て、
仕事がうまくいってない。
と自分の悩みを彼女に打ち明け………。
●22話
ついに行われた、蛍の初ライブ。
ライブが終わったあと、田牧とあすかは出待ちをします。
すると、ライブハウスの裏の出口から、蛍と寛人が出てきました。
あのケンカ以来、会っていなかった2人。
2人きりになると、あすかは蛍に、
この前はごめんなさい……。 「お父さんを殺してよかった」なんて言わせて。
と謝ります。
しかし、蛍から返ってきたのはは、予想外のことばで………。
●23話
2人の会話を盗み聞きしていた田牧と寛人。
姉妹が共犯で父を殺したことなど知らない田牧は、衝撃を受けます。
そして、動揺し、2人の前に出てしまいました。
あすかは田牧に、今聞いたことは言わないよう口止めし、
今日のことは忘れて。もうわたしたちに関わらないで。
と言い放ち、田牧と別れたのでした。
蛍の言うことを受け入れられず、ひどい方法で傷つけてしまったと自責の念にかられるあすか。
帰りながら、どんどん自分を追い詰めていき、自らトラックに轢かれようとし………。
●24話
ライブ出演のため、施設を出ようとする蛍と寛人。
2人を見かけた幸田先生は、蛍に話しかけてきます。
あすかと連絡を取り合っているのか、心配する幸田先生。
蛍は、仲直りしたとウソをつきました。
それを聞いて、寛人も心配します。
あすかの気持ちを諭す寛人に対し、
うるさいなぁ。知ったような口聞かないで。
と蛍は怒りの表情を見せ………。
●25話
父親が酒飲みで暴力的だったため、施設に送られてきた寛人。
心細い生活の中、蛍だけが彼の生きる支えでした。
そんなことを思い出した、ライブ開始数分前。
蛍が準備する中、寛人は浮かない表情をしています。
寛人には心残りしていることが。
志那森は家族が誰もいなくなって平気なの?
と寛人蛍に尋ねました。
それに対し、蛍が放ったことばとは………。
■感想■
田牧が大活躍の回。彼のあすかを想う気持ちはすごいですね。また、蛍にも寛人という心配してくれる存在がいて、本当によかったと思います。
26〜30話
●26話
満の質問に呆然とするあすか。
自身がされたら嬉しいことが思いつかないのです。
今まで奪うことしか知らなかった満。
しかし、幸田先生によって満の考え方は変わり、教えてもらったことを実践しようと頑張っています。
そんな彼女を見て、
蛍にもこうなってほしかった。
とあすかは思ってしまいました。
満と蛍を比較するあすか。
あすかは、満を蛍と置き換えて見てしまい………。
●27話
父が死んだあの歩道橋にきたあすか。
いなくなるのはわたしのはずだったのに、どうしてこうなってしまったんだろう。
と考えていました。
すると、外回りしていた田牧の姿が。
彼と目が合ったあすかは、急いで逃げます。
追いかける田牧。
あすかの暗い表情を見て、彼はある場所へ連れて行き………。
●28話
蛍からの久しぶりのメール。
しかし、送信していたのは寛人でした。
なんと、蛍がレコード会社からスカウトを受け、デビューが決まったことのこと。
レコード会社と契約を結ぶには、保護者であるあすかの同意が必要。
『僕が契約書を持っていきますので、保護者欄への記入をお願いできないでしょうか?』
と寛人からお願いされたのでした。
一方、部屋で作曲をしていた蛍。
デビュー曲だし、多少エッジは効かせたい。転調のタイミングかなぁ?
とブツブツひとりごとを言っていると、窓の外に人影が見えて………。
●29話
満との気まずい関係を修復したあすか。
自慢の……妹なの。どんなに遠くへ行っても、何があったとしても、応援し続けようって決めたんだ。
と前向きな気持ちになっていきました。
その数日後。
あすかと蛍の母・幸枝の元に、一通の手紙が届きます。
それは、あすかからの初めての手紙。
幸枝は手紙を読みながら、涙を流しました。
そして、21年前、幸枝が和弘と結婚した当時を思い出し………。
●30話
蛍が産まれても、相変わらず淡白な和弘。
家事と育児が両立できない幸枝に、和弘の怒りは日に日に増していきます。
そして、幸枝に暴力も振るうようになりました。
しかし、子どもたちの前では、明るい母親を演じていた幸枝。
わたしたちは普通の家族なんだって。この子たちといる間だけでも、そう思っていられたら………。
そう願っていた矢先、和弘とあすかが2人で部屋にいるところを目撃してしまい………。
■感想■
ここら辺は、蛍のデビュー、幸枝と和弘の結婚当時の過去など、予想外の展開が続きます。特に幸枝の過去は、悲しく切ないものでした………。
31〜32話
●31話
契約書をもらいに、あすかの家にやってきた寛人。
寛人は、蛍と一緒に音楽活動をするわけでななく、マネージャーとして彼女を支えるとのことでした。
寛人のことを信頼しているあすか。
彼女は寛人に、
寛人くん、いつかあなたから蛍に渡してほしいの。
と言い、1つのUSBを渡し………。
●32話
歓声の中、ステージに上がった蛍。
しかし、マイクの前には父の幻影がいました。
父の幻影の先には、ルルーの姿が。
彼女が見ているとわかった蛍は、前に進み、マイクを握りしめます。
そして、蛍のステージは終わり、次はルルーの番。
彼女のステージは圧倒的でした。
無事にライブを終え、帰ろうとしていた蛍たち。
すると、ルルーを見かけます。
こんなところで……立ち止まっていられない!
そう思った蛍は、彼女に声をかけ………。
【お父さんが早く死にますように】全話ネタバレ・感想まとめ
いかがでしたでしょうか?
父との衝撃的な関係、それによって、溝ができていく姉妹。
果たしてどのような結末を迎えてしまうのでしょうか?
予想としては、父を殺してしまった蛍が、逮捕されてしまうのでは?なんて………。
ネタバレを読んだあとはぜひ、コミックスでも読んでみてくださいね!
オススメ電子書籍ストアは、コミックシーモアです!
新規会員登録すれば、70%OFFクーポンがついてきますよ◎
クーポンを使ってお得にマンガを読みましょう!
それではまた。
コメント